シナリオガイド
個人ブランドのTLD戦略——名刺代わりのドメイン
フリーランス、デザイナー、エンジニア、ライター——個人で仕事をする人間にとって、ドメインは名刺であり、ポートフォリオの入口であり、自分自身のブランドそのものだ。
名前をドメインにする場合、最も直感的な選択肢は .me だ。モンテネグロのccTLDだが、英語の「me」との一致で個人ブランドの定番となった。tanaka.me や john.me のように、名前がそのままURLになる。ドメインハックとして about.me(実在サービス)のような使い方も可能だ。
職能で選ぶ場合、TLDが専門性を宣言する:
- .dev — エンジニア・開発者の第一選択肢。HTTPS必須で技術的信頼性も担保。GitHub PagesやVercelとの相性も良い
- .design — デザイナーの標識。やや長いが、
sato.designのようにクリーンな印象を与える - .page — ミニマルなプレゼンス。1ページのポートフォリオやリンク集に最適。Google管理でHTTPS必須
- .blog — ライター・ブロガー向け。WordPress.comが .blog を運営しており、エコシステムとの親和性が高い
判断の軸は「何を伝えたいか」:
| 目的 | 推奨TLD | 理由 |
|---|---|---|
| 汎用パーソナルブランド | .me | 最も直感的、名前がURL |
| エンジニアとしての存在感 | .dev | 技術コミュニティの共通言語 |
| デザインワーク展示 | .design | 職能の直接宣言 |
| 最小限の存在証明 | .page | 1ページで完結する潔さ |
| 継続的な発信 | .blog | コンテンツクリエイターの標識 |
ひとつ注意点がある。個人ドメインは長期間使うものだ。ccTLDベースの選択(.me, .io)は、管轄国の政策変更リスクを常に背負う。キャリアの住所を決めるなら、gTLD(.dev, .design, .page)のほうが地政学的に安定している。
ドメインは名刺の中で最も長く使われるテキストになりうる。慎重に、しかし楽しんで選んでほしい。