.org vs .ngo
同じ PIR(Public Interest Registry)が運営する姉妹TLD。.org は登録制限なしで誰でも取れる一方、.ngo は NGO としての活動審査が必須。
.org 古典紀
非営利団体・OSS・教育機関の定番。利益追求しない姿勢のシグナル。
普及度 48
空気感
非営利 信頼感 OSS
標本数 7
留意事項
営利企業が使用すると違和感が生じる場合がある。
観察者の覚書
『我々は利益のためにここにいるのではない』という宣言を、たった4文字で行える稀有な存在。
.ngo 新gTLD多様化紀
Public Interest Registry(.orgと同じPIR)が運営する、認証制の非営利専用TLD。登録にはNGOとしての活動実態の審査が必要で、.orgの「開放された非営利ブランド」に対し、.ngoは「門番付きの正統性証明」を提供する。
普及度 15
空気感
非営利 信頼感 ニッチ
標本数 2
留意事項
普及度が極めて低く、一般ユーザーへの認知は .org に遠く及ばない。.orgとの併用(リダイレクト運用)が現実解で、単独運用はほぼ無い。審査コストも年間更新負担も重い。
観察者の覚書
「非営利であること」を他者に証明するための身分証のようなTLD。.orgが誰でも着られる白衣だとすれば、.ngoは認定書の付いた白衣。その認定書を誰が読むのかという問題を残しつつ、主張の重みだけは確かに増す。
観察軸
| .org | .ngo | |
|---|---|---|
| 登録要件 | 誰でも登録可能。個人・営利企業も取得できる(実態としてフリー)。 | NGO としての活動実態審査あり。認証を維持できなければ更新不可。 |
| 信頼シグナル | 非営利の慣習的シグナル。ただし営利企業も使えるため、絶対的保証ではない。 | 審査通過の証明。主張の正統性は強いが、その証明を誰が知っているかという問題。 |
| 普及度・認知度 | 極めて高い。wikipedia.org / mozilla.org / archive.org など象徴的事例多数。 | きわめて低い。主要NGOの多くも .org を主、.ngo をリダイレクト補助で運用。 |
| コスト | 新規$10-15/年。通常のドメイン登録と同等。 | 新規$40-60/年。認証プロセスの事務負担も発生。 |
| 国際性 | グローバルに通用。言語・文化を問わない事実上の標準。 | 「NGO」という単語自体は国際的だが、TLDとしての通用度は限定的。 |
| 使いどころ | 非営利活動全般・OSSプロジェクト・教育機関の定番。最初の選択肢。 | 厳密なNGO正統性を見せたい場合の補助的バッジ。.org とのセット運用が現実解。 |
所見
認知度・普及度・事実上の非営利ブランドなら .org 一択。.ngo は .org と併用する「認証バッジ」として意味を持つ——単独運用はほぼ推奨できない。
Snapshot: 2026-03